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ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」

9月19日(土)公開

DVDトリプルパック発売記念アンコール上映

ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」

Bildnis einer Trinkerin, Photo: Ulrike Ottinger © Ulrike Ottinger

「ニュー・ジャーマン・シネマ」の時代から精力的に作品を発表しながら、日本では紹介される機会が少なかったドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガー。2020 年ベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞。2021、2022年にはウィーンやベルリンの映画博物館などヨーロッパを中心に、大規模なレトロスペクティブが開催。美術館やギャラリーでは美術作品の展示が行われ、映画作家として、芸術家として、世界的に再評価の機運が高まっている。2026 年ベルリン国際映画祭では、イザベル・ユペールを主演に迎えた新作劇映画『The Blood Countess(英題)』がプレミア上映された。

フェミニズム映画やクィア映画の文脈で論じられるなど、従来の様々な規範を揺るがす先進性が再評価されているオッティンガー作品。「ベルリン三部作」は、物語の「わかりやすさ」をはねつけ打ち壊す過激さを持つ一方で、その映像は見ることの喜びへと誘うユーモアと美意識に溢れている。そして、冷戦下の西ドイツにおいて「ベルリンの壁」に分断された都市の荒廃した風景を捉えており、現在のベルリン、あるいは都市について考えるための歴史的な記録としても貴重なものである。


『アル中女の肖像』Bildnis einer Trinkerin|Ticket of No Return
1979年/西ドイツ/カラー/108分

監督・脚本・撮影・美術・ナレーション:ウルリケ・オッティンガー/音楽:ペーア・ラーベン/衣装:タベア・ブルーメンシャイン/歌:ニナ・ハーゲン/出演:タベア・ブルーメンシャイン、ルッツェ、マグダレーナ・モンテツマ、ニナ・ハーゲン、クルト・ラープ、フォルカー・シュペングラー、エディ・コンスタンティーヌ、ウルフ・ヴォステル、マーティン・キッペンバーガー 他

飲むために生き、飲みながら生きる、酒飲みの人生。西ドイツのアート、ファッションシーンのアイコン的存在であったタベア・ブルーメンシャインの爆発する魅力。R.W.ファスビンダーが「最も美しいドイツ映画」の一本として選出し、リチャード・リンクレイターが最愛の作品とする。


『フリーク・オルランド』 Freak Orlando
1981年/西ドイツ/カラー/127分

監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー/音楽:ヴェルヘルム・D.ジーベル/衣装:ヨルゲ・ヤラ/出演:マグダレーナ・モンテツマ、デルフィーヌ・セイリグ、ジャッキー・レイナル、アルベルト・ハインス、クラウディオ・パントーヤ、エディ・コンスタンティーヌ、フランカ・マニャーニ 他

ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』を奇抜に翻案し、神話の時代から現代までが5つのエピソードで描かれる「小さな世界劇場」。ユニークな映像感覚の中に、ドイツロマン主義の伝統とブレヒトやアルトーなどの近現代演劇の文脈が息づく。

『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』
Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse|Dorian Gray in the Mirror of the Yellow Press
1984 年/西ドイツ/カラー/151分

監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー 音楽:ペーア・ラーベン、パトリシア・ユンガー
出演:ヴェルーシュカ・フォン・レーンドルフ、デルフィーヌ・セイリグ、タベア・ブルーメンシャイン、トーヨー・タ
ナカ、イルム・ヘルマン、マグダレーナ・モンテツマ、バーバラ・ヴァレンティン 他

伝説的なスーパーモデル、ヴェルーシュカが主演。デルフィーヌ・セイリグ、タベア・ブルーメンシャインらが特異な存在感を持って脇を固める。オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』や「ドクトル・マブゼ」などのモチーフを含み込み、バロックで、デカダンスで、ダダイスティックな独自の世界観を生み出している。


ウルリケ・オッティンガ― Ulrike Ottinger
1942年6月6日、ドイツ南部コンスタンツ生まれ。1962年から1969年の初めまで、パリでアーティストとして活動。その頃、クロード・レヴィ=ストロース、ルイ・アルチュセール、ピエール・ブルデューらの講義を受ける。西ドイツに帰国し、最初の映画作品『Laokoon und Söhne(ラオコーンと息子たち)』(1972-73)を制作した。以降、フィクションとドキュメンタリー、あるいは映画の制約に囚われない創作活動を重ね、2020年にベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ賞(功労賞)を受賞。2021年、22年にはヨーロッパを中心に各地で大規模なレトロスペクティブやシンポジウムが開催。映画及び視覚芸術表現の領域において次代に向けた再評価の機運が高まっている。

配給・宣伝:プンクテ

  • 予告編

  • 公式サイト

    https://punkte00.com/ottinger-berlin/

  • 公開日

  • 上映時間

    9月19日(土) 14:55 アル中/17:05 フリーク
    9月20日(日) 14:30 ドリアン/17:25 アル中
    9月21日(月祝) 14:35 フリーク/17:05 アル中
    9月22日(火祝)  14:35 アル中/16:45 ドリアン
    9月23日(水祝) 14:35 アル中/16:45 フリーク
    9月24日(木) 12:25 フリーク/14:55 ドリアン
    9月25日(金) 14:45 アル中
    9月26日(土) 16:15 アル中
    9月27日(日) 16:15 フリーク
    9月28日(月)~10月1日(木)の上映スケジュールは後日発表
    10月2日(金)以降の上映有無は未定

  • 入場料金

    一般1600円/ 大学・専門学校生・シニア1,400円/会員1,300円/高校生900円/中学生以下600円

  • イベント情報

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