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フレディ・M・ムーラー特集「マウンテン・トリロジー」+『最後通告』

6/20(土)~3週間限定上映

スイス映画を代表する存在として、世界中の映画人から敬愛されている孤高の巨匠による伝説の傑作たち

フレディ・M・ムーラー特集「マウンテン・トリロジー」+『最後通告』

 ダニエル・シュミットやアラン・タネールらと並び、1960年代後半に起こったスイス映画の新しい潮流「ヌーヴォー・シネマ・スイス」の旗手として知られるフレディ・M・ムーラー。2022年のスイス映画賞で「名誉賞(生涯功労賞)」を受賞しスイス政府から「スイス映画のキーパーソン」と最大級の賛辞が贈られた。代表作の『山の焚火』は、ロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)を獲得し、世界にムーラーの名を轟かせた。外界から隔離された高山で暮らす姉弟のタブーをはらんだ愛と、日常に潜む静かな狂気を、セリフを極限まで削ぎ落とし、圧倒的な映像美で描いた。「現代映画を語る上で見落としてはならない大傑作」として、世界中の批評家や映画監督たちからも今なお絶賛され続けている。
 『山の焚火』の原案となった『我ら山人たち─我々山国の人間が山間に住むのは、我々のせいではない』(74)は、近代化の荒波にさらされるアルプスの厳しい現実と、そこに生きる人々の精神世界を、クラシック音楽の交響曲のような三部構成で冷徹かつ克明に捉えた、映画史に輝く民俗学的ドキュメンタリーの傑作。本作は、第27 回ロカルノ国際映画祭国際批評家賞受賞し、当時のスイス社会に大反響を巻き起こした。そして『緑の山』(90)は、美しいアルプスの山中で持ち上がった核のゴミ問題と処理場建設で分裂する地元住民たちを追った“予言的”ドキュメンタリーの決定版。今日的な問題を50 年前に浮き彫りにした。これら三部作「マウンテン・トリロジー」は、2020 年に35 年ぶりにスクリーンに甦り、大きな話題となり、映画監督はもちろん、多くの文化人に絶賛された。
 さらに今回、異色のファンタジー『最後通告』を35mm フィルムで特別同時上映する。本作は、不確かな情報による暴走や、家族のディスコミュニケーションといった現代に通じる社会問題をファンタジーという形式で描き出した。

《作品紹介》
【マウンテン・トリロジー】
『山の焚火』 デジタルリマスター版
広大なアルプスの山腹。人々から隔絶された地で、ほぼ自給自足の生活を送る4人家族。10代半ばの聾啞の弟は、その不自由さゆえに時に苛立つこともあるが、姉と両親の愛情を一身に受け健やかに育つ。ある日、草刈り機が故障したことに腹を立てた弟は、それを投げ捨て、父の怒りを買う。家を飛び出し山小屋に隠れ、一人で生活をする弟。そこに食料などを届ける姉。二人は山頂で焚火を囲み楽しい時間を過ごすが、やがて姉の妊娠が発覚し……。

☆1985 年ロカルノ国際映画祭金豹賞/エキュメニカル賞
監督、脚本:フレディ・M・ムーラー
撮影:ピオ・コラーディ 録音:フロリアン・アイデンベンツ 編集:ヘレーナ・ゲルバー
出演:トーマス・ノック、ヨハンナ・リーア、ロルフ・イリック、ドロテア・モリッツ、イェルク・オーダーマット、ティッリ・ブライデンバ
ッハ

スイス/1985年/スイス・ドイツ語/カラー/117分 119分/英題:Alpine Fire 原題:Höhenfeuer


『我ら山人たち─我々山国の人間が山間に住むのは、我々のせいではない』
ムーラーが自らの故郷ウーリ州の山岳地帯で撮った長編ドキュメンタリー作品。
変わりゆく山岳地帯に住む山人たちの生き方と精神世界に迫る。民俗学的なテーマや、共同体の閉鎖性など『山の焚火』に直接的に繫がる多くの要素が、本作には映し出されている。

☆1974年ロカルノ国際映画祭国際批評家賞
監督、原案:フレディ・M・ムーラー
原案:ジャン=ピエール・オビー、ゲオルク・コーラー 撮影:イワン・シューマッハー 編集:フ
レディ・M・ムーラー、エヴェリーネ・ブロムバッハー

スイス/ 1974 年 / スイス・ドイツ語/ カラー /108分 112分/
英題:We Mountain People in the Mountains
原題:Wir Bergler in den Bergen sind eigentlich nicht schuld,dass wir da sind


『緑の山』
アルプスの山間で持ち上がった放射性廃棄物処理場の建設計画。土地と自分たちのルーツを守ろうとする反対派と賛成派に分かれた住民たち、地質学者、処理場建設の推進者など様々な立場の人の話を聞いて回り、村の議会の様子も収録。
ムーラーはこの作品を「子どもたちと子どもたちの子どもたち」に捧げており、次世代に対して責務を負うべき大人たちに問いを突きつける。

監督、原案:フレディ・M・ムーラー
撮影:ピオ・コラーディ 編集:カトリン・プリュス

スイス/ 1990 年/ スイス・ドイツ語/ カラー/ 128分 134分/英題:Green Mountain
原題:Der grüne Berg


【特別上映】
『最後通告』 ※35mmフィルム上映
満月の翌朝、スイス各地で10歳の子供が失踪した。男女6人ずつ、4つの言語圏から均等に。警察もメディアも手がかりを掴めぬまま、事件は説明不可能な事態へと発展していく…。社会の矛盾や不安を透視した異色のファンタジー。

監督・脚本:フレディ・M・ムーラー
撮影:ピオ・コラーディ
出演:ハンスペーター・ミュラー、リロ・バウアー、ベネディクト・フライターク

スイス/1998 年/カラー/35㎜/124 分/英題:Full Moon 配給:ユーロスペース

監督:フレディ・M・ムーラー

「マウンテン・トリロジー」配給:ノーム
『最後通告』配給:ユーロスペース

  • 予告編

  • 公式サイト

    https://gnome15.com/mountain/

  • 公開日

    6/20(土)~3週間限定上映

  • 上映時間

    6月20日(土) 14:30 山の焚火
    6月21日(日) 14:30 我ら山人たち
    6月22日(月) 14:30 緑の山
    6月23日(火) 14:30 山の焚火
    6月24日(水) 14:30 最後通告
    6月25日(木) 14:30 山の焚火
    6月26日(金) 14:30 我ら山人たち
    6月27日(土) 15:45 最後通告
    6月28日(日) 15:45 山の焚火
    6月29日(月) 18:50 我ら山人たち
    6月30日(火) 18:50 最後通告
    7月1日(水) 18:50 山の焚火
    7月2日(木) 18:50 緑の山
    7月3日(金) 18:50 山の焚火
    7月4日(土) 18:05 山の焚火
    7月5日(日) 17:40 緑の山
    7月6日(月) 19:45 最後通告
    7月7日(火) 19:45 山の焚火
    7月8日(水) 19:45 緑の山
    7月9日(木) 19:45 我ら山人たち
    7月10日(金) 19:45 山の焚火

  • 入場料金

    一般1,800円/大学・専門学校生・シニア1,400円/会員1,300円☆
    火曜サービスデー 1,300円/1日サービスデー 1,100円

    ☆お得な会員サービス☆
    年会費1000円(30歳未満は 500円 )で一般料金から【500円】割引

  • イベント情報

    ↓↓↓終了したイベント↓↓↓
    6月21日(日) 14:30の回『我ら山人たち』上映後トーク
    ゲスト:筒井武文さん(映画監督)

    6月28日(日) 15:45の回『山の焚火』上映後トーク
    ゲスト:藤元明緒さん(映画監督)

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