特集:ハル・ハートリー 90’sインディーズの伝説
4/11(土)~24(金)2週間限定
私をうけとめて
©Hal hartely / Possible Films, LLC
11年ぶりの新作映画『トゥ・ランド』(4月25日公開)の日本劇場公開を記念して、ハル・ハートリーの特集上映を開催。ハートリーの名を世に知らしめた『アンビリーバブル・トゥルース』『トラスト・ミー』『シンプルメン』から成る《ロングアイランド・トリロジー》や、『トゥ・ランド』と姉妹編のような繋がりを持つ『はなしかわって』など、30年を超えるキャリアを一望できるプログラムを上映します。
<上映作品>
アンビリーバブル・トゥルース The Unbelievable Truth
1989年/アメリカ/90分
監督、製作、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:エイドリアン・シェリー、ロバート・ジョン・バーク、イーディ・ファルコ
世界の終焉を信じる少女オードリーが、刑務所帰りの修理工ジョシュに恋をした。一方、町の住民たちは元犯罪者であるジョシュの噂話に明け暮れる。やがてオードリーはファッションモデルとなり、郊外の町を出てマンハッタンへ。2人の道はもう交わらないのか?
田舎町を巻き込む恋のドタバタ騒動をスラップスティックに描いた群像コメディ。ハートリーは大学時代の仲間たちとわずか11日間で撮り上げ、長編デビューを果たした。オードリー役で映画に初主演したエイドリアン・シェリーの鮮烈な魅力も必見。
トラスト・ミー Trust
1990年/アメリカ/107分
監督、製作、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:エイドリアン・シェリー、マーティン・ドノヴァン、メリット・ネルソン、イーディ・ファルコ
予期せぬ妊娠で退学になった高校生のマリアは、平手打ちした父親が心臓発作で急死してしまい、家を追い出される。路頭に迷うところを助けてくれたのは、手榴弾を持ち歩く偏屈な男マシュー。寄る辺のないふたりが、不器用に寄り添い合う愛と信頼の物語。
1991年のサンダンス映画祭で脚本賞を受賞したハートリーの長編第2作。主演は前作に引き続きエイドリアン・シェリーと、ハートリー組の顔になるマーティン・ドノヴァン。シェリーは本作で脚光を浴び、監督業にも進出するが、2006年に事件に巻き込まれ早逝した。
シンプルメン Simple Men
1992年/アメリカ/105分
監督、製作、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:ロバート・ジョン・バーク、ビル・セイジ、カレン・サイラス、エレナ・レーヴェンソン、マーティン・ドノヴァン
愛する妻に裏切られた泥棒のビルと、ナイーブな大学生のデニス。性格が正反対の兄弟は、爆破テロの容疑者として逃亡中の父親を探そうと、わずかな手がかりを頼りにマンハッタンから東に向かう。やがてワケあり風の女性2人が暮らしている家にたどり着き……。
1992年のカンヌ国際映画祭に出品されたハートリーの長編第3作。ロングアイランドという閉ざされた島の中で展開する異色のロードムービー。ゴダールへのオマージュとされる、3人の男女がソニック・ユースの楽曲で踊りまくる名シーンは90年代インディーズの伝説。
ヘンリー・フール Henry Fool
1997年/アメリカ/137分
監督、製作、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:トーマス・ジェイ・ライアン、ジェームズ・アーバニアク、パーカー・ポージー、リーアム・エイケン、二階堂美穂
ゴミ収集場で働くサイモンの家に、謎めいた男が突然押しかけてきて間借り人として住み着いた。ヘンリーと名乗る男は天才作家を自称し、サイモンにも詩を描くことを勧める。詩という表現手段を得たサイモンは、やがて文壇の問題児として注目を集めるが……。
芸術にまとわりつく名声と才能の問題を、悪魔的な風来坊とコミュ障で内気な男の奇妙な師弟関係を通じて描き出した人間ドラマ。カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞。後にまったくテイストを変えた続編『フェイ・グリム』と『ネッド・ライフル』も発表された。
ブック・オブ・ライフ The Book of Life
1998年/仏=米/63分
監督、製作、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:マーティン・ドノヴァン、PJハーヴェイ、トーマス・ジェイ・ライアン、二階堂美穂
1999年12月31日、イエス・キリストはマグダラのマリアを伴ってマンハッタンに降り立つ。キリストは黙示録を実行して世界を滅亡させるべきかで苦悩していた。一方サタンは人間の魂を手に入れようと悪だくみに励む。
人類の存亡にまつわる選択を迫られるキリストの姿を、20世紀末のNYを舞台に描いた黙示録コメディ。ナイーブなキリストに扮したのは『トラスト・ミー』のM・ドノヴン。マグダラのマリア役でロックミュージシャンのPJハーヴェイが映画初出演し、劇中では歌声も披露。チョイ役でインディーロックの伝説的バンド、ヨ・ラ・テンゴも3人そろって登場。
はなしかわって Meanwhile
2011年/アメリカ/58分
監督、製作、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:D・J・メンデル、ダニエル・メイヤー、チェルシー・クロウ、二階堂美穂
世渡り下手で器用貧乏な中年男ジョシュは一、時的な寝ぐらとして友人ハルの妻、ミホのアパートに身を寄せることに。マンハッタン北部にある事務所でカギを借り、南端のアパートまで縦断する間に、ジョシュは人生を起動に乗せようと奮闘する。
ついつい困った人を助けてしまうお人好し男のトラブルだらけの一昼夜を、ユーモラスに描いたミニマルなロードコメディ。ハートリーのミドルネームと生まれ育ったストリート名からつけられた“ジョシュ・フルトン”という名前は、最新作『トゥ・ランド』の主人公にも受け継がれている。
サバイビング・デザイアー+初期短編集 DAYS OF 16 FILMS プログラムA
1991-94年/アメリカ/計93分
監督、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:マーティン・ドノヴァン、メアリー・ウォード、ボブ・ゴッス、ビル・セイジ、エリナ・レーヴェンソン、エイドリアン・シェリー、パーカー・ポージー、ジェームズ・アーバニアク
同じ一節の講義を続ける偏屈な文学教授が蠱惑的な生徒に恋する中編『サバイビング・デザイアー』と、ブルックリンに集う芸術家志望の若者たちを描いた『セオリー・オブ・アチーヴメント』、エイドリアン・シェリーとパーカー・ポージーが悪戯な女神に扮するミュージカル『オペラNo.1』など90年代の短編3作品を上映。
デビュー前夜のハートリー 80sの短編集 DAYS OF 16 FILMS プログラムB
1984-87年/アメリカ/計58分
監督、脚本、音楽:ハル・ハートリー
出演:リッキー・ルドウィグ、カレン・サイラス、ジョージ・フィースター、スティーヴン・ガイガー、マリサ・チヴァス
ハートリーが大学の卒業制作として着手した初の作品『キッド』と、当時の職場にあった使用期限切れの16mmフィルムを譲り受けて撮影したシュールなラブコメディ『地図職人の恋人』。デビュー以前ながらもハートリーならではのテイストがすでに確立していたことを証明する、瑞々しい自主映画時代の16mm短編を2本立てで。
配給:ポッシブルフィルムズ
配給協力:ユーロスペース、Gucchi's Free School
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予告編
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公式サイト
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公開日
4/11(土)~24(金)2週間限定
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上映時間

★=上映後トークあり ☆=上映前 解説あり
4月11日(土) 12:30 アンビリーバブル/14:25 トラスト・ミー/16:35 シンプルメン★
4月12日(日) 12:30 ヘンリー・フール/15:05 DAYS of 16mm A/17:00 はなしかわって★
4月13日(月) 14:40 シンプルメン/16:50 トラスト・ミー/19:00 ブック・オブ・ライフ★
4月14日(火) 14:55 トラスト・ミー/17:05 DAYS of 16mm A/19:00 アンビリーバブル
4月15日(水) 14:35 ヘンリー・フール/17:10 シンプルメン/19:20 はなしかわって
4月16日(木) 14:55 シンプルメン/17:05 アンビリーバブル/19:00 トラスト・ミー
4月17日(金) 14:50 DAYS of 16mm A/16:45 DAYS of 16mm B/18:10 ヘンリー・フール
4月18日(土) 12:30 シンプルメン/14:40 ブック・オブ・ライフ/16:05 ヘンリー・フール★
4月19日(日) 12:30 アンビリーバブル/14:25 DAYS of 16mm B/15:50 トラスト・ミー★
4月20日(月) 15:00 はなしかわって/16:25 ヘンリー・フール/19:00 アンビリーバブル
4月21日(火) 14:55 アンビリーバブル/16:50 トラスト・ミー/19:00 シンプルメン
4月22日(水) 15:00 ヘンリー・フール/17:35 DAYS of 16mm B/19:00 DAYS of 16mm A☆
4月23日(木) 14:40 シンプルメン/16:50 トラスト・ミー/19:00 はなしかわって☆
4月24日(金) 15:25 ブック・オブ・ライフ/16:50 シンプルメン/19:00 アンビリーバブル☆ -
入場料金
一般1,800円/大学・専門学校生・シニア1,400円/会員1,300円/高校生900円/中学生以下600円
☆お得な会員サービス☆
年会費1000円(30歳未満は 500円 )で一般料金から【700円】割引 -
イベント情報
■トークイベント
4月11日(土) 16:35『シンプルメン』上映後 トーク
ゲスト:山中瑶子さん(映画監督『ナミビアの砂漠』)
4月12日(日) 17:00 『はなしかわって』上映後 トーク
ゲスト:カジヒデキさん(ミュージシャン)
4月13日(月) 19:00『ブック・オブ・ライフ』上映後 トーク
ゲスト:嶺川貴子さん(ミュージシャン)✕佐々木敦さん(批評家)
4月18日(土) 16:05『ヘンリー・フール』上映後 トーク
ゲスト:豊島圭介さん(映画監督『#真相をお話しします』)
4月19日(日) 15:50『トラスト・ミー』上映後 トーク
ゲスト:福富優樹さん(ミュージシャン、Homecomings)
4月22日(水) 19:00「DAYS of 16mm Aプログラム」上映前 村山章さん(映画ライター)による解説
4月23日(木) 19:00『はなしかわって』上映前 村山章さん(映画ライター)による解説
4月24日(金) 19:00『アンビリーバブル・トゥルース』上映前 村山章さん(映画ライター)による解説
□来場者プレゼント
中短編集「DAYS of 16mm FILMS」プログラムA&Bにご来場の方に、2019年の上映時に配布された特製リーフレットをプレゼント!
※数量限定、なくなり次第終了

