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フィンランド映画祭2025

11/8(土)~11/14(金)

最新のフィンランド映画から選りすぐりの5作品を上映

フィンランド映画祭2025

フィンランド・フィルム・ファンデーションがフィンランド映画の新作を日本に紹介する「フィンランド映画祭」。最新のフィンランド映画5作品を上映いたします。

【上映作品】
『オレンダ』
Orenda
118分/2025年/カラー/デジタル上映
監 督:ピルヨ・ホンカサロ
脚 本:ピルッコ・サイシオ
出 演:アルマ・ポウスティ、ピルッコ・サイシオ、ハンヌ=ペッカ・ビョークマン
製作国:フィンランド、エストニア、スウェーデン 言語:フィンランド語

不可解な存在の深淵を見つめる名匠・ホンカサロ監督最新作
“オレンダ”とは万物に宿る目に見えない力。人里離れた群島に浮かぶ小さな灯台島を舞台に、人間という不可解な存在の深淵を見つめる物語。成功したオペラ歌手ノラは、自殺した夫がとある島に埋葬されることを望んでいたため、その島にやって来る。そこには教会から疎遠になった司祭のナタリアがひっそりと暮らしていた。はじめナタリアはノラを拒絶するが、荒々しくも美しい自然に囲まれた孤島で共に時間を過ごすなかで、ナタリアもまたパートナーを失っていたこと、そしてふたりの過去のつながりが次第に明らかになってゆく。
互いに罪の意識をさらけ出し、赦しを求めあうノラとナタリアは、やがて愛と信仰、そして目に見えない圧倒的な力によって結ばれていく。
フィンランドの名監督ピルヨ・ホンカサロの最新作(フィンランド映画祭2014にて『コンクリートナイト』上映の際、来日)。『枯れ葉』でゴールデン·グローブ賞にノミネートされたアルマ・ポウスティと本作で脚本も手掛けたピルッコ・サイシオがW主演している。

『100リットルのゴールド』
100 litraa sahtia / 100 Litres of Gold
88分/2024年/カラー/デジタル上映
監督・脚本:テーム・ニッキ
製作:ヤニ・ペセ
出演:エリナ・クニヒティラ、ピルヨ・ロンカ、ビッレ・ティーホネン
製作国:フィンランド、イタリア、デンマーク 言 語:フィンランド語

ニッキ監督の地元を舞台にしたお得意の風刺コメディ
フィンランド中南部シュスマでサハティを自家醸造する中年の姉妹、タイナとピルッコ。サハティは500年前から同じ製法で作られている濃厚なビールで、姉妹のサハティは地元でも大人気。ある日、とある事情から姉たちとは離れて暮らす三女のパイヴィが婚約者を連れて訪ねてくる。結婚式用にサハティを100リットル作って欲しいと言うのだ。はりきった姉妹は今までで最高のサハティを完成させるが、結婚式の前日、ひどい二日酔いで目を覚ました彼女らは、妹のサハティを仲間とともに飲み干してしまったことに気づく。ふたりは24時間以内に100リットルのサハティを確保しなければならない…。
テーム・ニッキは、シュスマの養豚農家の息子で、家族は地元でサハティを醸造している。独学で映画制作を始め、これまで8本の長編を発表。代表作は『タイタニックを見たくなかった盲目の男』(フィンランド映画祭2022上映)、『ペット安楽死請負人』(フィンランド映画祭2017上映)。世界中の映画祭で高い評価を得ており、本作は2026年アカデミー賞最優秀国際長編映画賞のフィンランド代表に選出された。

『リンゴ泥棒』
Omenavarkaat / Apple Thieves
84分/2024年/白黒·カラー/デジタル上映
監督:サンッパ・バタール
脚本:サンッパ・バタール
出演:ヨエル・ヒルヴォネン、サトゥ・トゥーリ・カルフ、サミ・ラロウ、アクセル・アントン
製作国:フィンランド 言語:フィンランド語

*2024年ユッシ賞 アンサンブル演技賞、助演賞

傷心を抱えた二人のロマンティックなー日を描くユッシ賞受賞作
舞台は2021年のヘルシンキ。メランコリックなある秋の日に、ミレニアム世代のセバスチャンは彼女と別れ、ふたりで暮らした部屋を出た。失意の底に沈むセバスチャンには、彼を気づかう友だちの励ましも響かない。彼は友だちに連れられ古着屋へ行くが、その店の店員サトゥもまた、失恋の苦しみを抱えていた。その夜、セバスチャンとサトゥは偶然に再会する。心やさしい仲間たちとお酒の力に助けられ、ふたりは思いがけずスリリングな一夜を過ごすことになる。言葉にならない気まずい空気、ためらいがちに交わす会話。夜のへルシンキを駆けぬけながら、互いが抱える弱さと混沌としたエネルギーをわかちあうふたりの間には、やがてかすかな絆がうまれてゆく…。
俳優、プロデューサーとしても活動するサンッパ・バタール 監督が、過去の恋愛の傷に向き合うふたりの心の交流を緻密に描いた、ほぼモノクロのロマンティックなドラマ。人間関係における悲しみを受け入れることで、そこから立ち直る人間の力を個性的なキャストで描き出し、ユッシ賞のアンサンブル賞と助演賞を受賞した。

『消えない光』
Jossain on valo joka ei sammu/A Light That Never Goes Out
111分/2025年/カラー/デジタル上映
監督・脚本:ラウリ=マッティ・パルッペイ
製作:イロナ・トルムネン
出 演:サムエル·クヤラ、アンナ·ロサリーナ·カウノ、カミッレ·アウエル
製作国:フィンランド 言語:フィンランド語

芸術の癒しの力をテーマに描く多才な気鋭アーティストによる長編デビュー作
幼い頃から将来を嘱望されてきたフルート奏者パウリはその重圧からメンタルを病み、療養のために故郷へと戻ってきた。楽器を演奏できなくなった失望感に苛まれる彼は、ある日、旧友のリリスと再会する。独りで実験音楽を作るリリスは、一緒に音楽を作ろうとパウリを誘う。力を合わせれば全く新しい自分たちの音を生み出せると確信していたからだった。完璧を求めてミスを恐れて生きてきたパウリは、彼女の予測不可能なエネルギーに魅了されていく。奇妙なセッションを続ける中で、パウリはリラックスして音楽を楽しむ自分に気づく。しかしあるコンサートをきっかけに過去の重圧が再び押し寄せ、自分の未来と友情を見つめ直すことになる…。
『消えない光』は創造する喜び、そして芸術の癒しの力をテーマに、うつ病や自傷行為に悩む人間を、温かなまなざしで希望やユーモアをこめて描く。劇中全ての演奏は楽譜なしでライブ録音された。ラウリ=マッティ・パルッペイ監督は、フィンランド・ヘルシンキを拠点とする映画監督、ミュージシャン、ビジュアルアーティスト。本作が長編デビュー作である。

『バタフライ』
Perhoset / Perhoset
98分/2024年/カラー/デジタル上映
監督:イェンニ・トイヴォニエミ
脚本:アンナ・ブロトゥキン
出演:アクサ・コルッティラ、ヤニ・ヴォラネン、レーア・クレモラ
製作国:フィンランド 言語:フィンランド語

悲観的な娘と楽観的な父、タンゴフェスを舞台に何も起こらない訳がない…
経済大臣の補佐官を務める生真面目なシーリは、国外での大事なポジションをそつない同僚に取られまいと躍起になっている。だが視察で訪れた故郷の町では、プライベートの問題に苛立つ大臣に振り回され、その頑張りも空回り気味。大臣の気まぐれで地元の一大イベントであるタンゴフェスティバルに参加することになったシーリは、疎遠にしていた父ペトリと再会する。かつては歌手としてヒット曲も出したペトリだったが、今では破産し車で寝泊まりする生活を送っていた。そのことを娘には必死で隠しながら、ペトリはなんとか彼女の役に立とうとするのだが…。悲観的で何にでも“ノー”と言う娘と、どこまでも楽観的な父。北欧の夏を彩るタンゴフェスで、正反対の父と娘は激しくぶつかりあう
ことになる。イェンニ・トイヴォニエミ(1978年生まれ)は、フィンランド出身の脚本家兼監督。フィンランド映画祭2022にて上映された『シーヒャー反抗的な妖精』では、キルシッカ・サーリと共同で脚本を担当。本作が長編2作目となる。

主催 | フィンランド·フィルム·ファンデーション 特別後援|フィンランド大使館、フィンランドセンター
協カ |有限会社ユーロスペース、日本映像翻訳アカデミー株式会社

  • 公開日

    11/8(土)~11/14(金)

  • 上映時間

    11月8日(土) 16:30 オレンダ/19:20 100リットルのゴールド
    11月9日(日) 16:30 リンゴ泥棒/19:00 バタフライ
    11月10日(月) 16:30 バタフライ/19:00 100リットルのゴールド
    11月11日(火) 16:30 オレンダ/19:00 消えない光
    11月12日(水) 16:30 リンゴ泥棒/19:00 バタフライ
    11月13日(木) 16:30 消えない光/19:00 リンゴ泥棒
    11月14日(金) 16:30 100リットルのゴールド/18:45 オレンダ

  • 入場料金

    1500円均一
    11月1日(土)よりユーロスペース劇場窓口およびオンラインにて販売開始

  • イベント情報

    11月8日(土) 16:30~『オレンダ』 上映後オンラインQ&A
    ゲスト:アルマ・ポウスティさん(出演)

    11月9日(日) 16:30~『リンゴ泥棒』 上映後オンラインQ&A
    ゲスト:サンッパ・バタール監督

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