つゆのあとさき
6月22日(土)公開
マジックミラー越しに見える被女たちの青春
©️2024BBB
キャバクラで働いていた琴音は、コロナ禍で店が休業、一緒に住んでいた男に家財を持ち逃げされ、家賃を払えなくなり……。完全に生活につまづき、行き場を失ってしまう。そんな中、知り合った楓の紹介で出会い系喫茶に出入りする様になり、男性客とパパ活をすることで日々を切り抜ける生活をしている。あることがきっかけで、同じ出会い系喫茶でパパ活をする大学生のさくらと出会う。性格も育ちも自分とは正反対。生まじめで何事も重く受け止めてしまうさくらと琴音は不思議とウマが
合い、友情を深めていくのだった。体目当ての矢田、出版社の社長でパトロンでもある清岡、容姿端麗なダンサーの木村ら軽薄な男たちと、生活のため、ホスト狂いのため、学費のため、各々の理由でパパ活をする女性達の対比で物語は進んでいく……。
昭和初期に発表された永井荷風の小説「つゆのあとさき」。激動の時代を舞台に軽薄な男たちに翻弄されながらも、逞しく生きる女性たちが生き生きと描写されている。映画では、小説に通底する普遍性をそのまま現代に置き換え、“パパ活”で自分たちのことを体目当てにしか考えていない男たちを相手に、奔放さと遥しさを持って生き抜こうとする女性たちの等身大の青春と友情をドキュメンタリータッチで描く。メガホンを取るのは『テイクオーバーゾーン』(2020)、『YEN(DIVOC-12)』(21)、『なん・なんだ』(22)で現代の問題を独自の目線で切り取り、エンタメ作品に昇華してきた気鋭・山嵜晋平。脚本は『戦争と一人の女』(13)や『さよなら歌舞伎町』(14)、『花腐し』(23)等、長年、荒井晴彦と
共に脚本を作り上げてきた中野太が、現在公開中の『蒲団』に続き山嵜とタッグを組んでいる。
主人公の琴音を演じるのはオーディション約200名の中から選ばれた新人の高橋ユキノ。出会い系喫茶で知り合い、友人となるさくら役には、ムロツヨシ演出・出演の舞台「muro式がくげいかい」に抜擢されて注目を集めた西野凪沙。琴音の友人でホストに貢ぐためにパパ活を続ける楓役を、ABEMA「恋とオオカミには騙されない」等に出演し若者の支持を集める吉田伶香。琴音達と深くかかわることになる、さまざまな理由で“パパ活をする男たち”を前野朋哉、渋江譲二、守屋文雄、松㟢翔平、テイ龍進ら名パイプレイヤーたちが演じている。
-
予告編
-
公式サイト
-
公開日
-
上映時間
6月22日(土)、23日(日) 16:05
6月24日(月) 17:30
6月25日(火) 17:25
6月26日(水) 17:05
6月27日(木) 17:25
6月28日(金) 16:05
6月29日(土) 19:20
6月30日(日) 17:40
7月1日(月)~3日(水) 16:20
7月4日(木)、5日(金) 17:45
7月6日(土)以降も続映予定 -
入場料金
一般1,900円/大学・専門学校生1,400円/会員・シニア1,300円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)
-
イベント情報
■イベント
6月22日(土) 16:05の回上映後 初日舞台挨拶
ゲスト:高橋ユキノさん、西野凪沙さん、吉田伶香さん(以上 本作出演)、佐々木チワワさん(ライター)、山嵜晋平監督
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承下さい。
※招待券・無料鑑賞券の利用不可
6月23日(日) 16:05の回上映後 舞台挨拶
ゲスト:渋江譲二さん、守屋文雄さん、テイ龍進さん、前野朋哉さん、松㟢翔平さん(以上 本作出演)、山嵜晋平監督
6月26日(水) 17:05の回上映後 舞台挨拶
ゲスト:高橋ユキノさん、守屋文雄さん(以上本作出演)、山嵜晋平監督
6月28日(金) 16:05の回上映後 舞台挨拶
ゲスト:高橋ユキノさん、西野凪沙さん(以上、本作出演者)、山嵜晋平監督、タグチハナさん(シンガーソングライター)
6月29日(土) 19:20の回上映後 舞台挨拶
ゲスト:高橋ユキノさん、西野凪沙さん、前野朋哉さん(以上 本作出演)、山嵜晋平監督
6月30日(日) 17:40の回上映後 トークイベント
ゲスト:寺脇研さん(映画プロデューサー・映画評論家)、山嵜晋平監督