壁は語る
6月28日(金)まで
撮った、愛した、生きた!
VIVA! SAURA 未来を生きるシネアスタ
スペインで50を超える作品を撮り続けたカルロス・サウラ監督が、91歳で亡くなったのは、2023年2月10日。ゴヤ賞栄誉賞を受賞する前日のことでした。日本では、『カルメン』『血の婚礼』『フラメンコ』などと共に『カラスの飼育』や『歌姫カルメーラ』『タンゴ』『サロメ』から、2016年のホタ(JOTA)のドキュメンタリー『J:ビヨンドフラメンコ』まで、数々の作品が公開されてきましたが、晩年は短篇やドキュメンタリー、そしてオペラや舞台の演出にも活動の場を広げ、メキシコで撮影された『情熱の王国』(2021)が最後の劇映画、そして、監督自らが出演するドキュメンタリー『壁は語る』(2022)が遺作となりました。
この2本のことを知ったのは2023年の3月に行ったマラガ映画祭。きっと、日本で公開されるに違いない! という思惑は外れました。やはりフラメンコ映画ではないからか? と思いつつ、せめて追悼のためにこの2本を公開せねば、と思ったのが、この企画の発端です。監督は「過去を反芻するより、次のことを考えることに時間を使いたい」と言い続けていた監督の最後の2本を上映することで、今一度、カルロス・サウラ監督とその生き方を再発見したい! と思います。
――配給Action Inc.
■壁は語る
洞窟の壁画からグラフィティをたどる、映画監督カルロス・サウラ最後の旅。
芸術の起源についてカルロス・サウラが、監督と主演を務めながら探求するドキュメンタリー映画。先史時代の洞窟における最初のグラフィック革命から、最も前衛的な都市表現まで、創造的なキャンバスとしての「壁」と芸術との関係を描く。
人類進化の偉大な思想家フアン・ルイス・アルスアガや、現代アートを代表するアーティスト、ミケル・バルセロなど、個性的な人々が同行するパーソナルな旅。自らのことは多く語らないが、芸術に関しては饒舌で、まるで子供のようになるサウラ。アルタミラ洞窟の専門家と共にスペインの遺跡や洞窟をめぐり、人類の進化と共に、人はなぜ壁に描いたのか、を探っていく。そLて、その視点は現代の若い世代、グラフィティ・アーティストのZeta、グラフィティ・ライターのMusa71、アーバン・クリエイターのSuso33、アーティストのCucoにも注がれる。サウラ監督自身が彼らに迫り、壁に描くようになった経緯を問いながら、現代と太古の壁画アーティストたちが時空を超えて、繋がっていく。カルロス・サウラ監督、生涯最後の作品。
「VIVA! SAURA」2本一挙‼ 怒涛のロードショー
同日公開 『情熱の王国』
-
予告編
-
公式サイト
-
公開日
6月28日(金)まで
-
上映時間
※情→『情熱の王国』 壁→『壁は語る』
6月1日(土) 情 12:40/壁 14:40/情 16:20
6月2日(日) 情 10:20/壁 12:40/情 14:10
6月3日(月)~7日(金) 情 12:40/壁 14:40/情 16:20
6月8日(土)~14日(金) 情 13:25/壁 15:25
6月15日(土)、16日(日) 情 14:15/壁 16:15
6月17日(月)~21日(金) 情 13:25/壁 15:25
6月22日(土)、23日(日) 情 15:45/壁 17:45
6月24日(月)~28日(金) 情 14:05/壁 16:05
『壁は語る』は6月28日(金)まで
『情熱の王国』は6月29日(土)以降も続映予定 -
入場料金
一般1,900円/大学・専門学校生1,400円/会員・シニア1,300円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)
-
イベント情報
□初日来場者プレゼント
初日に「VIVA! SAURA」ご鑑賞のお客様お一人につき1枚、オリジナル・ステッカーをプレゼント!
(配布は『情熱の王国』初回から。なくなり次第終了)