ほかげ
11月25日(土)公開
『野火』『斬、』そして――
戦争を民衆の目線で描き、現代の世に問う祈りの物語。
第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門正式出品

©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
『鉄男』でのセンセーショナルな劇場デビュー以後、世界中に熱狂的ファンを持ち、多くのクリエイターに影響を与えてきた塚本晋也。戦場の極限状況で変貌する人間を描いた『野火』、太平の世が揺らぎ始めた幕末を舞台に生と暴力の本質に迫った『斬、』(18)、その流れを汲んだ本作の舞台は『野火』の直後、終戦後の闇市。戦争で奪われたものと、絶望と闇を抱えたまま混沌の中で生きる人々を、映画はしたたかに描き出す。
主演は、 NHK連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインに抜擢され、今最も活躍が期待されている俳優、趣里。孤独と喪失を纏いながらも戦争孤児との関係にほのかな光を見出す様を繊細かつ大胆に演じ、戦争に翻弄されたひとりの女を見事に表現した。片腕が動かない謎の男を演じるのは、映像、舞台、ダンスとジャンルにとらわれない表現者である森山未來。飄々としながらも奥底に蠢く怒りや悲しみを、唯一無二の存在感で示して
いる。主演の趣里が演じる、戦争で家族をなくし、焼け残った居酒屋で体を売って生き
ている女と交流を深めていく戦争孤児を『ラーゲリより愛を込めて』や大河ドラマ「青
天を衝け」に出演している子役・塚尾桜雅。一度見たら忘れられないその瞳で物語を
より深く豊かに彩り、未来への希望を体現した。復員した若い兵士役に、PFFグランプ
リ受賞作品『J005311』の監督でもある河野宏紀、戦争孤児を演じた塚尾桜雅は、一度見たら忘れられないその瞳で物語をより深く豊かに彩った。
人間に潜む暴力、分かち難く絡む死と生を描いてきた塚本晋也が今を生きる全ての者に問いかける祈りの物語。
女は、半焼けになった小さな居酒屋で 1 人暮らしている。体を売ることを斡旋され、戦争の絶望から抗うこともできずに
その日を過ごしていた。空襲で家族をなくした子供がいる。闇市で食べ物を盗んで暮らしていたが、ある日盗みに入った
居酒屋の女を目にしてそこに入り浸るようになり……。
監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也/出演:趣里 塚尾桜雅、河野宏紀 利重剛、大森立嗣 森山未來
2023年/日本/95分/ビスタ/5.1ch/カラー 製作:海獣シアター 配給:新日本映画社
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予告編
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公式サイト
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公開日
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上映時間
11月25日(土) 10:15/12:40/15:00/17:00/19:00
11月26日(日)~12月1日(金) 10:55/12:55/14:55/16:55/18:55
12月2日(土)~12月8日(金) 10:50/12:40/14:50/16:50/18:50
12月9日(土)以降も続映予定 -
入場料金
一般1,800円/大学・専門学校生1,400円/会員・シニア1,200円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)
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イベント情報
■初日舞台挨拶
11月25日(土) 10:15の回上映後&12:40の回上映前
ゲスト:趣里さん、森山未來さん、塚尾桜雅さん、河野宏紀さん、塚本晋也監督 (予定)
※登壇者の予定はやむを得ず急遽変更になることもございますので、あらかじめご了承ください。
[料金]2000円均一
※前売券・招待券の使用不可