ラヤルの三千夜
6月16日(土)公開
今、パレスチナで起きている。
イスラエルの刑務所で子どもを産んだ、女性たちの実話
1980年、ヨルダン川西岸地区ナブルス。パレスチナ人の女性教師ラヤルは、爆弾テロを起こした少年をかくまったとして、イスラエルの刑務所に収監され、裁判も虚しく懲役8年(約3000日)を宣告されてしまう。監獄は、パレスチナの政治犯とイスラエルの犯罪者がいがみあう、かの地の縮図のような世界だった。絶望の日々のなかで、身ごもっていたラヤルはやがて子どもを産むが、パレスチナ人の待遇はますます酷くなる一方だった。そして息子のヌールが2歳になった頃、レバノンの首都ベイルートの難民キャンプでパレスチナ人の虐殺が発生(※)。怒りが沸点に達した女性囚たちはついにハンガーストライキを決行する…。
イスラエル建国70年に合わせた米大使館のエルサレム移転に抗議する、パレスチナ自治区ガザでのデモにイスラエル軍が発砲し、100人を超える死者が出た事態は世界に新たな衝撃をもたらしました。1948年のイスラエル建国はパレスチナでは“ナクバ(大災厄)”と呼ばれ、難民の帰還はいまだかなわず、イスラエルの圧倒的な武力によるパレスチナの軍事占領が現在もなお続いています。このたびは、イスラエルによるパレスチナの人々への虐殺とも呼べる攻撃に抗議すべく、世界40ヵ国で上映・称賛され、本年3月のイスラーム映画祭3で日本初公開されたパレスチナ映画『ラヤルの三千夜』の緊急再上映を決定いたしました。
※サブラ・シャティーラの虐殺
1982年9月16日から18日の間に行われた、レバノンの親イスラエル派民兵組織によるパレスチナ難民の大量虐殺事件のこと。
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公開日
1週間限定緊急上映
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上映時間
19:00
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入場料金
一般1400円/会員・シニア・大学・専門学校生1200円/高校生800円/中学生以下500円
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イベント情報