イマジナリーライン
1月17日(土)公開
境界線を越えて、わたしはあなたになる
©2024 東京藝術大学大学院映像研究科
映画学校を卒業してまもない山本文子(中島侑香)は、アルバイトをしながら音楽好きの親友・モハメド夢(LEIYA)と一緒に映画制作を続けていた。ある日、ふたりで訪れた旅先で、夢が“在留資格”をもたないことが発覚し、入管施設へ収容されてしまう。残酷な運命に引き裂かれるふたり、試される友情。苦悩の末、文子と夢はわずかな希望をもとめて立ち上がる……。
2023年6月、入管法改正案が採択され入管制度の厳罰化がさらにすすんだ。こうした状況をふまえ、本作は東京藝術大学大学院の修了制作として企画された。学生スタッフと俳優たちは、仮放免者や入管の被収容者、支援者への取材を行い、入管内部の実態にまで深く切りこんだ。
主人公・文子役には、俳優・モデルとして活躍する中島侑香。文子の親友である夢を、俳優・脚本家でもある LEIYA が演じている。坂本監督が撮影時にとり入れた即興演出は、俳優の生き生きとした演技を引き出し、本作に強靱なリアリティと緊張感を与えている。
昨年の修了制作上映会での発表後、各地でティーチイン付きの上映会を開催。さらに第21回大阪アジアン映画祭に始まり、来月開催の第19回 田辺・弁慶映画祭、第26回TAMA NEW WAVEなど国内の映画祭に多数参加が決定するなど、評判を呼んでいる。
監督・脚本:坂本憲翔
出演:中島侑香、LEIYA、丹野武蔵、早織、松山テサ、鈴木晋介、諏訪敦彦 、生津徹、Obueza Elizabeth Aruoriwo
脚本:峰岸由依、横尾千智
協力:北條誠人 、渡辺祐一
2024年/日本/カラー/スタンダード/5.1ch/90分 配給:Lamp.

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