雪解けのあと
7月11日(金)までの上映
暗闇は光を際立たせる。光は雪解けを誘う――

2017年4月26日、ネパールの山岳地帯で47日間にわたり遭難していた二人が発見された。一人は救助され、一人は発見されるわずか3日前に亡くなっていた。そのニュースは彼らの出身である台湾でセンセーショナルに報じられた。亡くなったチュンと、生き残ったユエ。本作の監督であるルオ・イシャンは本来なら二人と同行する予定だったが、体調を崩し離脱していた。高校時代からの親友で、憧れの存在でもあったチュンの死。チュンは40日を超す想像しがたい洞窟でのビバークで、イシャンへの手紙や人生に対する賛歌を数百ページにもわたって書き記していた。その記録は、残されたイシャンと、そして生きのびたユエを苦しめ、しかし次に踏み出すそれぞれの道へと促した。ユエは次第に身を引き、イシャンはひとり、チュンの見た風景と足跡を追うためにネパールに旅立つのだった――。
台湾の新しい才能が描く喪失と再生の鎮魂歌
世界各地の映画祭で静かな感動
愛する人の死を悼む、すべての人へ――
2017年の事故から7年後に本作は完成し、世界各地の映画祭で深い感動を呼んだ。スイスのヴィジョン・デュ・リールでは「ルオ・イシャンは、揺るぎない誠実さをもって、自身の内なる旅路と感情の波乱を冷静で鋭い眼差しでたどっていく」「美しくありながらも胸をえぐるような痛みを伴う映画。深い喪失へのオマージュ」と絶賛。イタリアのトレント山岳映画祭、サンフランシスコのLGBTQ+映画祭を含む名門映画祭でも喝采を浴び、ジェンダーと山をテーマにした本作のユニークな存在が実証された。
本国・台湾では2024年に公開、インディペンデント・ドキュメンタリーにもかかわらず口コミで広がり、中華圏を代表する映画賞の金馬奨にもノミネート。チュンが残したメモや手紙、詩をまとめた書籍『我所告訴你關於那座山的一切』と合わせて、人を愛すること、その人の死を悼むことを描いた本作に、若者層を中心に静かな感動と共感が拡がっていった。
原題:雪水消融的季節After the Snowmelt
監督:ルオ・イシャン(羅苡珊)
プロデューサー:チェン・ヨンシュアン、ジュオ・ヅーラン、ルオ・イシャン
共同プロデューサー:藤岡朝子、チェン・ウェンウェン
企画・提供:ドキュメンタリー・ドリームセンター
配給:テレザ
2024/台湾、日本/中国語/110分
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予告編
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公式サイト
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公開日
7月11日(金)までの上映
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上映時間
6月14日(土) 12:55/15:30/17:55
6月15日(日) 13:30/18:10/20:20
6月16日(月)~19日(木) 12:25/14:40/16:55
6月20日(金) 11:00/15:25/19:40
6月21日(土) 11:00/15:25
6月22日(日) 11:10/15:35
6月23日(月)~27日(金) 12:55/19:30
6月28日(土) 14:40
6月29日(日) 10:00/20:30
6月30日(月)~7月4日(金) 10:30/18:30
7月5日(土) 17:55
7月6日(日) 15:15
7月7日(月)~11日(金) 15:10 -
入場料金
一般2,000円/大学・専門学校生・シニア1,400円/会員1,300円☆/高校生900円/中学生以下600円
火曜サービスデー 1,300円/1日サービスデー 1,100円
☆お得な会員サービス☆
年会費1000円(30歳未満は 500円 )で一般料金から【700円】割引 -
イベント情報
↓↓↓終了したイベント↓↓↓
6月14日(土) 12:55の回上映後 初日舞台挨拶
登壇:ルオ・イシャン監督、チェン・ヨンシュアンさん(本作プロデューサー)
6月14日(土) 15:30の回上映前 初日舞台挨拶
登壇:ルオ・イシャン監督、チェン・ヨンシュアンさん(本作プロデューサー)
6月15日(日) 13:30の回上映前舞台挨拶
登壇:ルオ・イシャン監督、チェン・ヨンシュアンさん(本作プロデューサー)
6月28日(土) 14:40の回上映後トーク
ゲスト:若菜晃子さん(編集者、文筆、山と溪谷社「Wandel」編集長)