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夜を走る

5月公開

<罪>を背負ったふたりの男が、夜のロードサイドを彷徨する──。
果たして彼らに、<夜明け>はやってくるのだろうか。

夜を走る

(C)『夜を走る』製作委員会/(C)Yuki Hori 

郊外のスクラップ工場で働くふたりの男。ひとりは40歳を過ぎて独身、不器用な性格が災いして嫌味な上司から目の敵にされている秋本。ひとりは妻子との暮らしに飽き足らず、気ままに楽しみながら要領よく世の中を渡ってきた谷口。退屈な、それでいて平穏な毎日を過ごしてきたふたりだったが、ある夜をきっかけに、彼らの運命は大きく揺らぎ始める・・・・・・。
使いものにならなくなった部品はいとも簡単に交換され、何事もなかったようにスクラップ・アンド・ビルドを続けてぐるぐる廻り続ける社会。悪が悪を生み、嘘に嘘が塗り重なり、弱いものたちがさらに弱いものたちを叩く。この無情の世界をどう生きていったらいいのだろうか──そんな答えなき問いに真正面から立ち向かい、偏在する矛盾と対立を丸ごと呑み込みながら、それでも尚、救済の可能性、解放への道標を探る映画が誕生した。興奮に満ちたサスペンス、一寸先は予想もつかぬ怒涛の展開、そのあいまに漲る切々たるリリシズムと無骨なユーモア──目眩にも似た驚きを与えながら、観る者を異次元へと連れ去る恐るべき怪作、それがこの『夜を走る』である。

構想9年。『教誨師』の佐向大が破格のヴィジョンで描く絶望と再生、その先の物語。

キャストには日本映画界を代表する実力派俳優が集結。主演の秋本に『きみの鳥はうたえる』など数々の作品で幅広く活躍する足立智充。絶望と希望の狭間でもがく男を変幻自在に体現。谷口に『教誨師』の死刑囚役で毎日映画コンクール新人賞を受賞、NHKドラマ「おかえりモネ」などでも印象的な姿を見せる玉置玲央。他に『夕方のおともだち』の菜葉菜、『新聞記者』の高橋努、『罪の声』の宇野祥平、本格的な映画初出演の玉井らん、そして松重豊など個性豊かな面々が顔を揃える。監督は、死刑囚たちと対峙する聖職者を描いた大杉漣最後の主演作『教誨師』で高く評価された佐向大。構想9年、本来なら大杉初のプロデュース作となるはずだった渾身の一作を、練りに練られたオリジナル脚本で完全映画化。
もはや修復できないほどぶっ壊れた世界。その事実を直視することなく、永遠に続くかのように繰り返される日常。その先にあるものは何か。『夜を走る』は、夜明けを目指して疾走する。

脚本・監督:佐向大/出演:足立智充、玉置玲央
2021年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/125分/配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム

  • 公開日

    5月公開

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