ユーロスペース

オンラインチケット購入

トップページ > イスラーム映画祭7

イスラーム映画祭7

2月19日(土)公開

マグリブ諸国(チュニジア、アルジェリア、モロッコ)の女性監督作品を特集して上映

イスラーム映画祭7

全世界17億人。 アジアからアフリカまで、国境、民族、言語を越えて広がるイスラームの世界を、映画で旅する7日間。 映画を楽しみながら、世界の多様性を知るために、第7回目の「イスラーム映画祭」を開催いたします。

■上映作品
『ある歌い女(うたいめ)の思い出』 監督:ムフィーダ・トゥラートリ ※21年ぶりのリバイバル上映
1994年/チュニジア=フランス/129分/アラビア語、フランス語
妊娠しているバーの歌手アリヤは、恋人のロトフィが子どもを望んでいないことに傷ついていた。ある日、幼い頃に面倒を見てくれたシド・アリの訃報が届く。彼は10年前に廃位されたチュニジア王制最後の皇太子だった…。チュニジアの独立前夜を王宮で過ごした母娘の物語が、 美しい映像で描かれます。(上映素材提供:エスパース・サロウ)

『ヌーラは光を追う』 監督:ヒンド・ブージャマア ※日本初公開
2019年/チュニジア=ベルギー=フランス=カタール=オランダ/93分/アラビア語
ヌーラは夫のジャメルが刑務所にいる間に離婚すべく、密かに愛しあうラサドとともに手続きを進めていた。しかし、離婚成立を間近にジャメルが突然釈放される。2人の関係が訴えられれば姦通で実刑が科せられることに…。自由を夢見ながらも様々な障壁に直面する女性の苦闘を描いたドラマです。※本作には性暴力を間接的に描いたシーンがございます。

『時の終わりまで』 監督:ヤスミーン・シューイフ ※日本初公開
2018年/アルジェリア=UAE/94分/アラビア語
アルジェリア西部の集団墓地で、遺体のお浄めと埋葬の仕事をしているアリー。ある聖廟参詣の祭りに、姉を亡くして絶望している女性ジョヘルが訪れる。彼女の頼みを聞いているうちに、アリーとジョヘルは親しくなるが…。イスラームの「来世」をテーマに老いらくの仄かな恋模様を絡めた物語です。

『ソフィアの願い』 監督:マルヤム・ビンムバーラク ※日本初公開
2018年/ノルウェー=フランス=スウェーデン/85分/アラビア語、フランス語
20歳のソフィアはある日突然破水し、従妹のリナに付き添われ病院で出産する。しかし、相手が夫でなければ婚外交渉として通報されてしまう。両親にもばれたソフィアは、相手は以前職場で出会ったウマルだと明かすが…。

『泣けない男たち』 監督:アレン・ドルリェヴィチ ※日本初公開
2017年/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ=スロヴェニア=クロアチア=ドイツ/99分/ボスニア語セルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人。かつて紛争で心や体に癒えない傷を負った男たちが、シーズンオフのホテルに集いセラピーを受けている。しかし、セラピーが進むにつれ紛争の記憶がよみがえってきた彼らは…。90年代のボスニア紛争で傷を負った男性たちの、その後を描いた作品です。

『天国と大地の間で』 監督:ナジュワー・ナッジャール ※日本初公開
2019年/ルクセンブルク=パレスチナ=アイスランド/92分/アラビア語、ヘブライ語、フランス語、英語パレスチナ人夫婦サルマとターメルは、離婚するためイスラエルに。だが、ターメルの父の履歴に不明な点があったため、2人は真相を求めて旅に出る。父がターメルの母と出会う前に暮らしていた女性は、ユダヤ人だった…。パレスチナの惨禍が見えてくる、音楽も満載のロードムービーです。

『アジムの母、ロナ』 監督:ジャムシド・マームディ ※日本初公開
2018年/アフガニスタン=イラン/89分/ペルシャ語、ダリ語
アジムは、母ロナが弟のファルークの家族と一緒にドイツへ密航できるよう手配していたが、ファルークが直前にロナを置いてゆく気であることを知って激怒する。アジムはロナを引き取るが、母の寿命は間近に迫っていた…。悲しくも愛に充ちた作品です。

『子供の情景』 監督:ハナ・マフマルバフ ※上映素材提供:ムヴィオラ
2007年/イラン/81分/ダリ語
ターリバーンに破壊された巨大石仏の瓦礫が残るバーミヤン。近くに住む6歳の女の子バクタイの願いは学校に通うことだったが、鉛筆とノートを持っていない。彼女は文房具を買うお金を稼ごうと、町で卵を売り始めるが……。イラン映画の巨匠モフセン・マフマルバフ監督の次女、ハナ監督のデビュー作です。

『ジハード・フォー・ラブ』 監督:パーヴェズ・シャルマ
2007年/アメリカ=イギリス=フランス=ドイツ=オーストラリア/81分/アラビア語、トルコ語、英語、ペルシャ語、ウルドゥー語、ヒンディー語 他
ゲイを公表しているイスラーム学者ヘンドリクス、同性愛者弾圧を逃れ難民として暮らすマーゼン、イスラームと同性愛の関係を探るマハとマリアム…。彼ら彼女らはそれぞれ、“愛のためのジハード”に日々取り組んでいる…。信仰とセクシュアリティの間で葛藤する人々を取材したドキュメンタリーです。※本作には動物を屠殺するシーンがございます。

〜アンコール〜

『二つのロザリオ』 監督:マフムト・ファズル・ジョシュクン
2009年/トルコ/87分/トルコ語、アラビア語
モスクで礼拝への呼びかけを行う、ムアッズィンの職に就いたムサ。彼はアパートの隣室に住むカトリックの女性クララに恋をするが、告白はできない。ある日ムサは、イスタンブルに長く暮らす古書収集家の老人と出会う…。アジアとヨーロッパを結ぶイスタンブルを舞台にした、切ない恋物語です。

『ラシーダ』 監督:ヤミーナ・バシール=シューイフ
2002年/アルジェリア=フランス/94分/アラビア語、フランス語
ある朝、過激派の若者たちから学校に爆弾を仕掛けるよう強要され、拒否したために銃で撃たれた教師のラシーダ。一命を取り留めた彼女は、母親とともに郊外の村へ引っ越し、療養しながら再び地域の学校で働き始めるが…。凄惨を極めた1990年代の内戦を題材に、アルジェリア映画で初めて女性の監督が製作した作品です。

『ミナは歩いてゆく』 監督:ユセフ・バラキ
2015年/アフガニスタン=カナダ/110分/ダリ語、パシュトー語
アルツハイマー病の祖父と、麻薬中毒で働かない父親を養うため、学校に通いながら路上で物売りをしている12歳のミナ。彼女は、自分の元締めでもあり、父親に麻薬を売っているバシールに取引をやめるよう掛けあうが…。カーブルの路上で物売りをしながら家族を養う、一人の少女の自 発的な生き様を描く物語です
※本作には羊を屠殺するシーンがございます。

『花嫁と角砂糖』 監督:レザ・ミルキャリミ
2011年/イラン/114分/ペルシャ語
5人姉妹の末っ子パサンドの婚約式の準備が始まる。海外に暮らす婚約者は不在のままだが、姉たちは祝宴を開くために大忙し。パサンドの結婚に反対していた伯父もようやくそれを受け入れ、黙々と角砂糖を作っていたが…。古都ヤズドを舞台に、婚礼の祝いに集まった大家族の 悲喜こもごもを描く群像劇です。

『青い空、碧の海、真っ赤な大地』 監督:サミール・ターヒル
2019年/インドネシア/101分/インドネシア語、アラビア語、英語
ケーララ出身のムスリム青年カシは、突然姿を消した恋人アシの故郷ナガランドを目指し、友人のスニと数千キロの旅に出る。途中、夜盗に襲われ、バイカー集団に助けられた2人は、彼らに誘われるままプリーに立ち寄る…。多宗教、多民族、多言語のインドを体感する広大な青春ロードムービーです。

主催:イスラーム映画祭

  • 公式サイト

    http://islamicff.com/

  • 公開日

  • 上映時間

    2月19日(土) 11:00『ある歌い女の思い出』/14:30『ヌーラは光を追う』/16:30『時の終わりまで』/19:20『ソフィアの願い』
    2月20日(日) 11:00『ジハード・フォー・ラブ』/13:45『泣けない男たち』/16:50『天国と大地の間で』/18:50『花嫁と角砂糖』
    2月21日(月) 11:00『ソフィアの願い』/13:20『アジムの母、ロナ』/16:20『子供の情景』/18:20『青い空、碧の海、真っ赤な大地』
    2月22日(火) 11:00『泣けない男たち』/13:30『天国と大地の間で』/16:30『時の終わりまで』/19:00『ラシーダ』
    2月23日(水) 11:00『ミナ歩いてゆく』/14:30『子供の情景』/17:20『アジムの母、ロナ』/19:15『二つのロザリオ』
    2月24日(木) 11:00『天国と大地の間で』/13:30『ソフィアの願い』/16:15『ジハード・フォー・ラブ』/19:00『泣けない男たち』
    2月25日(金) 11:00『時の終わりまで』/13:30『二つのロザリオ』/16:00『ヌーラは光を追う』/18:30『ある歌い女の思い出』

  • 入場料金

    一般1500円/会員・シニア・大学・専門学校生1200円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)
    ※前売券の販売はございません

  • イベント情報

    ■トークショー
    2月19日(土) 11:00『ある歌い女の思い出』上映後 
    ゲスト:佐野光子さん(アラブ映画研究者)

    2月19日(土) 16:30『時の終わりまで』上映後 
    ゲスト:和家麻子さん(危機管理コンサルティング会社勤務/アルジェリア滞在歴5年)

    2月20日(日) 11:00『ジハード・フォー・ラブ』上映後 
    ゲスト:辻大地さん(九州大学大学院博士後期課程)

    2月20日(日) 13:45『泣けない男たち』上映後 
    ゲスト:山崎信一さん(東京大学非常勤講師)

    2月21日(月) 13:20『アジムの母、ロナ』上映後 
    ゲスト:ちゃるぱーささん(アフガニスタン音楽ユニット)、寺原太郎さん(インド音楽バーンスリー奏者)

    2月23日(水) 11:00『ミナ歩いてゆく』上映後 ゲスト:西垣敬子さん(宝塚・アフガニスタン友好協会代表)

    2月23日(水) 14:30『子供の情景』上映後 
    ゲスト:ちゃるぱーささん(アフガニスタン音楽ユニット)、寺原太郎さん(インド音楽バーンスリー奏者)

    2月24日(木) 13:30『ソフィアの願い』上映後 
    ゲスト:辻上奈美江さん(上智大学総合グローバル学部教授)

    2月24日(木) 16:15『ジハード・フォー・ラブ』上映後 
    ゲスト:松下由美さん(映画プレゼンター/通訳/大学講師)

TOP