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エルヴィス、我が心の歌

5月28日(土)公開

この歌声よ天国まで届け。
不器用なまでに夢を追い続けた男が最後に手にしたものとは―

エルヴィス、我が心の歌

精密金型工場で働きながら、夜はエルヴィス・プレスリーのトリビュート・アーティストとしてステージに立っているカルロス。エルヴィスの生まれ変わりであると信じる彼は、服装から車、食べるものに至るまで、本物のエルヴィスとそっくり同じものを身につけて生活している。更には周囲の人間に自らを「エルヴィス」と呼ぶことを強要し、娘にはエルヴィスの娘と同じリサ・マリーと名付ける程の徹底ぶりに、かつて愛したはずの妻は愛想をつかし、娘を連れて別居してしまう。そんな中、ある予期せぬ出来事からカルロスは娘の面倒を見ることになるのだが、次第に父親としての自覚が芽生え始めていく。しかし、彼にはぜったいに叶えなくてはならない、あるひとつの夢があった。やがて妻と最愛の娘を残し、彼はエルヴィスに導かれるように聖地<グレイスランド>へ向かうのであった―

主人公カルロスを演じるのは、アルゼンチンでエルヴィスのトリビュート・アーティストとして、実際に活躍するジョン・マキナニー。本作が映画初出演だが、吹き替えなしの圧倒的なライブシーンをはじめ、体型や容姿、その歌声まで、エルヴィスにそっくりな彼にしかできない役柄を見事に演じきった。そんな彼から物語の着想を得て、本作を作り上げたのは、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の『BIUTIFUL ビューティフル』、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で共同脚本を務めたアルマンド・ボー。類まれな純粋さをもった、しかし不器用なひとりの男の魂の彷徨を、リアリティ溢れる演出とカメラワークで描いてみせた。監督デビュー作ながらも本作は高く評価され、国内外の映画祭で数々の賞を受賞し大きな脚光を浴びることとなった。この映画を観終えたものは、夢を追いかけ続けることの厳しさと美しさを同時に感じずにはいられないだろう。

監督:アルマンド・ボー/出演:ジョン・マキナニー、グリセルダ・シチリアニ、マルガリータ・ロペス
2012年/アルゼンチン/カラー/シネスコ/91分/配給:パイオニア映画シネマデスク

  • 予告編

  • 公式サイト

    http://www.pioniwa.com/elvis/

  • 公開日

    6月17日(金)まで

  • 上映時間

    5月28日(土)~6月3日(金) 10:10/11:45/13:45/15:45
    6月4日(土)~6月17日(金) 12:00/14:15/16:30/18:45

  • 入場料金

    一般1800円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円

  • イベント情報

    ■トークショー&ミニライブ
    6月12日(日) 14:15の回上映後 トークショー ゲスト:田中タケルさん
    6月16日(木) 18:45の回上映後 ミニライブ ゲスト:桐生大輔さん

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