フィンランドのカルッキラに1年間滞在し、アキ・カウリスマキと日々言葉を交わしながら『キノ・ライカ 小さな町の映画館』を作り上げたヴェリコ・ヴィダク監督セレクトによる「アキ・カウリスマキ傑作選」の上映が決定しました。
ヴィダク監督が選りすぐったカウリスマキ6作品をお楽しみください。
期間:2025年1月4日(土)~16日(木)
会場:ユーロスペース
入場料金:一般1,500円/大学・専門学校生・会員・シニア1,200円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)/『キノ・ライカ 小さな町の映画館』半券提示で1,200円
上映作品:『真夜中の虹』、『マッチ工場の少女』、『コントラクト・キラー』、『浮き雲』、『過去のない男』、『希望のかなた』
『真夜中の虹』を選んだのは、市井の人の社会に対する闘いを、現実の厳しさを映し出すミニマルなスタイルで描いているからです。
『マッチ工場の少女』のシンプルだけど力強い、復讐と孤立の物語に魅了されています。
『コントラクト・キラー』はダークなユーモアと実存的なテーマが融合した唯一無二の作品です。
失業の憂き目にあいながらも尊厳を守ろうとする人々の感動的な物語が、私の心に深く響きました。
厳しい世界のなかで自己を模索し、新しいスタートを切ろうとする男の姿に感動しました。
移民というタイムリーなテーマを、彼らに寄り添って描いたカウリスマキの姿勢から『希望のかなた』を選びました。
※上映時間はユーロスペース公式サイトにて後日発表。
ユーロスペース公式サイト:http://www.eurospace.co.jp
ユーロスペース公式X、Instagramにてアキ・カウリスマキのサイン入りニッティングBOX他、キノ・ライカのオリジナルグッズのプレゼントキャンペーンを実施します。
≪X応募方法≫
ユーロスペース公式 X(@eurospace_d)アカウントをフォロー後、該当ポストに『キノ・ライカ 小さな町の映画館』の感想をそえて引用リポストしてください。当選者は後日DMでお知らせします。
応募期間:2024年12月27日(金)~2025年2月28日(金)
当選発表:2025年3月上旬
≪Instagram応募方法≫
ユーロスペース公式 Instagram(@eurospace_distribution)アカウントをフォロー後、ハッシュタグ#キノ・ライカ小さな町の映画館 を付けて、映画への感想コメントを投稿してください。当選者は後日DMでお知らせします。
応募期間:2024年12月27日(金)~2025年2月28日(金)
当選発表:2025年3月上旬
※投稿いただいた内容の一部を、公式HP・X・Instagramで紹介させていただきます。
※キャンペーン期間中であれば何度でもご参加いただけますが、当選は1回限りとなります。
「いつかキノ・ライカへ行ってみたい!」というみなさまからの熱い声を受け、旅行会社・北欧旅行フィンツアーによる『キノ・ライカ 小さな町の映画館』公開記念コラボツアー【キノ・ライカとアキ・カウリスマキの世界7日間】が決定しました!
またツアー開催をうけて、キノ・ライカの共同経営者ミカ・ラッティさんから映画館内の紹介映像が届きました。
【キノ・ライカとアキ・カウリスマキの世界7日間】
出発日:2025年6月23日(月)
日数:7日間
主催:北欧旅行フィンツアー
ロケ地めぐりはもちろん、カウリスマキワールド全開!
昨年度、カウリスマキ監督の映画『枯れ葉』日本公開を記念して開催したコラボツアーが大好評!キノ・ライカでも日本からのファンの皆様を今年もお迎えすべく只今準備中です。夏至のベストシーズンに、ご一緒にキノ・ライカとアキ・カウリスマキの世界へまいりましょう。ナビゲーターはカウリスマキ映画に誰よりも詳しい現地在住のコーディネーター遠藤悦郎氏。
北欧旅行フィンツアー公式サイト:https://www.nordic.co.jp/
ツアー告知ページ:https://www.nordic.co.jp/tour/fp2518/
※ツアーの詳細は後日発表されます。
『キノ・ライカ 小さな町の映画館』公開を記念して、キノ・ライカのオリジナルグッズやポスターの展示をユーロスペースにて行います。この展示は映画の日本公開を祝して、キノ・ライカの共同経営者ミカ・ラッティさんからの提案で実現しました。
またキノ・ライカから直輸入したポップコーン・カップを使用したキノ・ライカ・ポップコーンの販売も決定!ユーロスペースでは鋳鉄釜で手作りした無添加ポップコーン菓子「農家さんのケトルコーン」とのスペシャルパッケージで販売します。
さらには映画本編の前にキノ・ライカで実際に使用されている先付け映像をつけて上映。
渋谷でキノ・ライカの雰囲気をお楽しみください。
会場:ユーロスペース
期間:2024年12月14日(土)~終了日未定
展示グッズ: キノ・ライカ オリジナルTシャツ、パーカー、キャップ、ニッティング・ボックス、ビール、ポスター、ミカ・ラッティ詩集、ポストカード 他
キノ・ライカ・オリジナル・ポップコーン+無添加ポップコーン菓子「農家さんのケトルコーン」のスペシャルパッケージ
販売価格 660円(税込)
農家さんのケトルコーン公式サイト:
https://kettlecorn.jp/
期間:2024年12月14日(土)~
『キノ・ライカ 小さな町の映画館』上映回にて本編前に上映
キノ・ライカ公式サイト:
Kino Laika – Elokuvateatteri ja baari
ユーロスペース公式サイト:
http://eurospace.co.jp
『キノ・ライカ 小さな町の映画館』公開を記念して、ユーロスペースにて特集上映「カウリスマキと映画とキノ・ライカと」を開催します。
地元の仲間たちに愛され、彼らに映画館をプレゼントするアキ・カウリスマキ。『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は、映画を見て、語って、上映する、“映画監督ではない”彼の一面を描いている。その公開を記念した、カウリスマキ“の”映画ではなく、カウリスマキ“と”映画についての特集上映。彼がひとりの映画ファンとしてさまざまな形でつながりを持った作品たちをご覧ください。
期間:2025年1月11日(土)~24日(金)
会場:ユーロスペース
上映作品:『極北のナヌーク』(1922/ロバート・フラハティ監督)、『黄金時代』(1930/ルイス・ブニュエル監督)、ジム・ジャームッシュ監督『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991)、ユホ・クオスマネン監督『コンパートメントNo.6』(2023)
※上映時間、料金はユーロスペース公式サイトにて後日発表。
ユーロスペース公式サイト:
http://www.eurospace.co.jp
映画の日本公開を祝してヴェリコ・ヴィダク監督の来日が決定しました!
公開初日、2日目にユーロスペースにて舞台挨拶およびトークイベントが、また2日目には東京で唯一の木造建築の映画館・シネマネコでトークイベントを行います。
【ヴェリコ・ヴィダク監督舞台挨拶・トークイベント】
12月14日(土)12:15の回&14:20の回上映後、15日(日)14:45の回上映後
会場:ユーロスペース
登壇者:ヴェリコ・ヴィダク監督
http://www.eurospace.co.jp
12月15日(日) 10:00の回上映後
会場:シネマネコ
登壇者:ヴェリコ・ヴィダク監督
CINEMA NEKO シネマネコ
※チケットの購入方法については各映画館の公式サイトをご覧ください。
本作の公開を記念して日本映画大学にてヴェリコ・ヴィダク監督によるマスタークラスを公開講座として行います。
当日は『キノ・ライカ 小さな町の映画館』上映のあとに、ヴェリコ監督が本作についての授業をいたします。
日時:12月18日(水) 13:00~16:10
会場:日本映画大学 新百合ヶ丘キャンパス
定員:40名(先着順)
13:00 趣旨説明/ゲスト講師紹介
13:10 『キノ・ライカ 小さな町の映画館』上映
14:40 マスタークラス
16:10 終了
申込方法:下記のフォームに必要事項を記入のうえお申込みください。
https://forms.gle/8vT7FsiaJ8GAg7T4A
日本映画大学 新百合ヶ丘キャンパス
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-16-30
公式HP 日本映画大学
※本マスタークラスは日本映画大学の学生・講師・職員も参加しますので予めご了承ください。
北欧フィンランドの鉄鋼の町カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった人口9000人の小さなその町に、はじめての映画館“キノ・ライカ”がまもなく誕生する。元工場の一角で自らの手で釘を打ち、椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたようなその町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす…。
これは豊かな自然のなかで芸術を愛して暮らす人々の、映画とカルッキラという町への想いをめぐる物語。そこにはカウリスマキの理想の映画館キノ・ライカが町にもたらした変化の兆し、これからの映画館の可能性がとらえられている。
監督は本作が初の長編となるクロアチア出身のアーティスト、ヴェリコ・ヴィダク。妻と生後8カ月の娘を連れてカルッキラに1年間滞在し、キノ・ライカ開館までの作業を手伝いながら、映画館の誕生にわき立つ人びとの声を拾いあげた。このドキュメンタリーの主人公はカルッキラの住人たち。そのなかにはキノ・ライカの共同経営者ミカ・ラッティ、『枯れ葉』のヌップ・コイヴ、サイモン・アル・バズーンに姉妹ポップデュオのマウステテュトット、『ラヴィ・ド・ボエーム』のエンディング曲「雪の降る町を」等を歌った篠原敏武、『コンパートメント No.6』のユホ・クオスマネン監督など、カウリスマキ組の俳優やスタッフも顔をのぞかせ、映画の思い出をユーモラスに語る。もちろんアキ・カウリスマキも登場し、さらにはカウリスマキの盟友ジム・ジャームッシュもとっておきの秘話を披露している。
ヘルシンキから車で1時間の町カルッキラに、アキ・カウリスマキと作家で詩人のミカ・ラッティが2021年10月8日に開いた映画館。ワインバーや川沿いのテラスを併設し、毎月コンサートを開催しているほか展覧会なども行うなど、街の複合文化施設としての役割も担う。
公式HP https://www.kinolaika.fi/
公式Instagram @kinolaika
画家、映画監督。クロアチアのダルマチア・ヒンターランドで、学業と家族の農場での仕事を両立させながら育つ。ユーゴスラビア紛争中に大学の史学科に通いながらザグレブ大学芸術アカデミーを受験、同アカデミーを画家として卒業した。その後、奨学金を得てパリ国際芸術都市に研究員として滞在。映画でしか見たことがなかったパリのエネルギッシュな文化に魅了されてパリに永住することを決意する。シネマテーク・フランセーズに足しげく通い映画への造詣を深めた。フランスや世界で個展を行いながら、パリの映画学校で映画制作を学び、短編、中編映画を制作。『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は自身初のドキュメンタリー長編作品である。現在はパリ在住。
『枯れ葉』『過去のない男』などで知られる映画監督でありキノ・ライカの共同経営者。1986年に兄のミカ・カウリスマキとフィンランド北部のソダンキュラで「ミッドナイトサン映画祭」を立ち上げる。またヘルシンキで「コロナ・バー」「カフェ・モスクワ」というバーが併設された映画館「アンドラ」も運営していたが立ち退きにより2019年に閉館。2022年、友人のミカ・ラッティとともに「キノ・ライカ」をオープンさせた。
カルッキラ在住の作家・詩人でありキノ・ライカの共同経営者。キノ・ライカを始める以前はアキ・カウリスマキとともに自主上映サークル「キノ・イグルー」を運営していた。
カルッキラ在住の映画監督。2022年に初長編作『ウッドカッター・ストーリー』がカンヌ国際映画祭批評家週間に出品された。
キノ・ライカが入居する建物のオーナー。映画館建設中は毎日現場に来て建設を手伝っていた。カルッキラに数多くの物件を所有し、市政にも携わる。クラシックカーのコレクター。
Yle(フィンランド国営放送)のジャーナリスト。
厩舎を所有し、雄大な森の中で馬を放牧して育てている。娯楽の少ないカルッキラを離れることを夫と検討していたが、キノ・ライカの開館を聞き町に留まることにした。
ミンナの妹
ミンナの夫。電気技師として働きながら、ミンナの厩舎も手伝っている。
ミンナとユホの息子
俳優。カウリスマキの『希望のかなた』『枯れ葉』に出演。キノ・ライカ建設も手伝っていた。
セルビア出身で8歳の時にカルッキラへ移住。当時は全くフィンランド語が話せなかったが、今ではすっかり町に溶け込んでいる。通訳としてこの映画の撮影に協力。
カルッキラのパブ「ピックパッシ」のオーナー。ピックパッシはカウリスマキも常連で、カウリスマキ作品の撮影でも度々使われている。
ヘルシンキ在住の家具職人。キノ・ライカの開館に町の新たな文化的息吹を感じとり、相続したカルッキラの祖父母の家を改装した。『愛しのタチアナ』にエキストラで参加するものの、そのシーンは編集でカットされた。
プロのブルース・ギタリスト、ハーモニカ奏者。北欧では名の知れたバンド、トミ・レイノ・トリオを率いる。映画のエンディング曲「La Ville dort」を録音したスタジオの所有者。
昼はフィンランド国防省の職員、夜はロック・ギタリスト兼作曲家。ピックパッシで演奏するBeale Street Playboysのメンバー。
カルッキラ在住の日本人。結婚でフィンランドへ移住。ホームパーティーで歌った「雪の降る街を」がカウリスマキに気に入られ、そのまま『ラヴィ・ド・ボエーム』のエンディング曲に採用された。カウリスマキのプロデュースで3枚のCDを出している。
自身曰く引退した芸術家。愛称ペペ。カウリスマキの親友で、週に一度開かれるナマケモノ会の名誉会長。カウリスマキ作品にも度々出演している。
芸術家、音楽家、木製楽器の制作者。愛称ルイフ。ナマケモノ会会員。カウリスマキの『枯れ葉』で、『デッド・ドント・ダイ』について語り合う映画批評家を、友人のヤスカと共に演じた。
ロック・ミュージシャン。いくつかのバンドを経て現在はソロに。音楽のほかに作家、画家、映画監督などの活動も行っている。
エンジニア。マイヤの夫であり、妻と共にクラシックカーの熱烈な愛好家。1930年代のクラシックカーの復元で賞を受賞した。キノ・ライカのことを知り、ヘルシンキからカルッキラへ移住してきた。
航空機エンジニアで、ヤスカの妻。クラシックカーを眺めて暮らせるよう、夫とともにガレージを居間に改装した。
製鉄工場の従業員。この工場でカウリスマキの短編『Valmio』と『枯れ葉』の数シーンが撮影された。
カルッキラ在住の建設作業員。彼とVileが中心となりキノ・ライカは建てられた。
キノ・ライカの建設作業員。木工のスペシャリスト。
電気技師、配管工。キノ・ライカの建設に携わる。アキの長年の友人で、カルッキラのアキの家の仕事もしたことがある。
ユハ・マキの息子。電気技師としてキノ・ライカに携わりながら、その経験を取り入れて建設工学の論文を書き上げた。
カルッキラ在中の親友同士。夏は湖畔で過ごすのが好き。
アメリカのモデル、歌手。ロックバンド、ハノイ・ロックスのアンディ・マッコイの元妻。アメリカ時代に多くのミュージック・ビデオに出演。また2003年からフィンランドで放映されたリアリティショー「The MacCoys Show」にも出演している。
カウリスマキの親友でナマケモノ会のソーセージ係。愛称はヤスカ。会合の日だけ喫煙と飲酒を許されている。カウリスマキ作品にエキストラとして度々参加し、『枯れ葉』では映画批評家役として出演。
トランスジェンダーの女性プロレスラー。バイク・クラブの会員。リングの外では極めてシャイ。
テイトのバイク・クラブの仲間たち
地元のバー、ヘルミ(フィンランド語で真珠の意味)の常連客。いつも自然と店に集まり、ビールを飲みながらおしゃべりしている。
『希望のかなた』『枯れ葉』の美術監督。
画家。アキ・カウリスマキの妻。キノ・ライカには彼女の絵が飾られている。
映画監督。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した監督作『コンパートメントNo.6』はキノ・ライカのこけら落としとして上映された。
俳優。『コンパートメントNo.6』に出演。キノ・ライカ開館前日にはユホとともに最後の仕上げを手伝った。
左は監督のヴェリコ・ヴィダク
カルッキラの住人。キノ・ライカ建設中によく手伝いに訪れていた。アルツハイマーを患い、過去の記憶が薄れているものの、これまで見た映画のシーンはいくつも思いだすことができる。カウリスマキ作品にもエキストラで多数出演。
アンナ・カルヤライネン(ギター)とカイサ・カルヤライネン(キーボード)姉妹によるポップ・デュオ。アキ・カウリスマキ監督に起用され『枯れ葉』で「Syntynyt suruun ja puettu pettymyksin(悲しみに生まれ、失望を身にまとう)」の演奏を披露し世界的にも注目を集める。
公式サイト https://www.maustetytot.fi/
アメリカの映画批評家。「フィルム・コメント」「サイト&サウンド」「アートフォーラム」の寄稿編集者。
映画監督。カウリスマキの盟友。代表作に『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ナイト・オン・ザ・プラネット』『パターソン』などがある。