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カウリスマキから 愛する地元カルッキラへ 手作りの贈りもの。
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Kino Laika

キノ・ライカ 小さな町の映画館

2024年12月14日(土)ユーロスペースほか全国順次公開
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TRAILER

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EVENT

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INTRODUCTION

アキ・カウリスマキの映画館キノ・ライカへようこそ

北欧フィンランドの鉄鋼の町カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった人口9000人の小さなその町に、はじめての映画館“キノ・ライカ”がまもなく誕生する。元工場の一角で自らの手で釘を打ち、椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたようなその町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす…。
これは豊かな自然のなかで芸術を愛して暮らす人々の、映画とカルッキラという町への想いをめぐる物語。そこにはカウリスマキの理想の映画館キノ・ライカが町にもたらした変化の兆し、これからの映画館の可能性がとらえられている。

監督は本作が初の長編となるクロアチア出身のアーティスト、ヴェリコ・ヴィダク。妻と生後8カ月の娘を連れてカルッキラに1年間滞在し、キノ・ライカ開館までの作業を手伝いながら、映画館の誕生にわき立つ人びとの声を拾いあげた。このドキュメンタリーの主人公はカルッキラの住人たち。そのなかにはキノ・ライカの共同経営者ミカ・ラッティ、『枯れ葉』のヌップ・コイヴ、サイモン・アル・バズーンに姉妹ポップデュオのマウステテュトット、『ラヴィ・ド・ボエーム』のエンディング曲「雪の降る町を」等を歌った篠原敏武、『コンパートメント No.6』のユホ・クオスマネン監督など、カウリスマキ組の俳優やスタッフも顔をのぞかせ、映画の思い出をユーモラスに語る。もちろんアキ・カウリスマキも登場し、さらにはカウリスマキの盟友ジム・ジャームッシュもとっておきの秘話を披露している。

キノ・ライカ Kino Laika

ヘルシンキから車で1時間の町カルッキラに、アキ・カウリスマキと作家で詩人のミカ・ラッティが2021年10月8日に開いた映画館。ワインバーや川沿いのテラスを併設し、毎月コンサートを開催しているほか展覧会なども行うなど、街の複合文化施設としての役割も担う。

公式HP https://www.kinolaika.fi/
公式Instagram @kinolaika

キノ・ライカ Kino Laika
MAP
監督:ヴェリコ・ヴィダク Veljko Vidak

DIRECTOR

Veljko Vidak

画家、映画監督。クロアチアのダルマチア・ヒンターランドで、学業と家族の農場での仕事を両立させながら育つ。ユーゴスラビア紛争中に大学の史学科に通いながらザグレブ大学芸術アカデミーを受験、同アカデミーを画家として卒業した。その後、奨学金を得てパリ国際芸術都市に研究員として滞在。映画でしか見たことがなかったパリのエネルギッシュな文化に魅了されてパリに永住することを決意する。シネマテーク・フランセーズに足しげく通い映画への造詣を深めた。フランスや世界で個展を行いながら、パリの映画学校で映画制作を学び、短編、中編映画を制作。『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は自身初のドキュメンタリー長編作品である。現在はパリ在住。

CAST

ポスター
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clane

COMMENT

全国のミニシアターから
応援コメントが届きました!
(順不同・敬称略)
映画を愛する巨匠監督から、故郷へ心温かな贈り物。
人々は熱気と興奮と希望に満ち溢れ、街に映画の灯がともされる。
これぞまさに映画館の存在意義を証明してくれる映画だ。
シネマネコ 菊池康弘
生まれたころから映画館がある町にずっと暮らしていると立ち止まって考えてみなかった、
“映画館がある暮らし“のささやかな素敵さをギュッと抱きしめたくなる作品でした。
京都シネマ スタッフ
カウリスマキの作品ではしばしば、
ことの欠落に出遭う。
職業、友人、記憶、祖国そしてイヌも。
闇に灯るこの映画館の光と音は、
失ったものたちと共にくぐる冒険の入り口。
ナゴヤキネマ・ノイ 仁藤由美
アキ・カウリスマキ作品の世界そのもの。
川越スカラ座 飯島千鶴
今どき感ゼロの手造り映画館。
ウイーンとモーターが鳴って、スクリーンサイズにあわせてマスクを切っていて、うれしいです。
川崎市アートセンター 大矢敏
ちょうど劇場の改装工事を終えたばかりの我が社にとって、
自力で映画館を作るカウリスマキ監督は眩しすぎます。
命令のしすぎで声が枯れ果てそうなうちの社長の映画監督に、
憧れのカウリスマキ先輩が寡黙に働いていたと伝えたい。
でも、どちらにしてもスタッフは大変ですね。
桜坂劇場 下地久美子
カウリスマキが小さな町に映画館を作った映画が公開されると聞き、
しかも手造りで、開業までの日数も館名の由来も金星シネマと全く同じ。
絶対に上映したい、と思いました。
町の空気に映画館が溶け込んでいく様に、遠く離れた私もささやかな喜びを感じました。
金星シネマ館長 梅澤舞佳
「映画とは何か、映画館とは何か」
というラストの問い。
だが、この映画自体が
ほとんどのカウリスマキ作品と同じように
「幸せとは何か、豊かな生活とは何か」
という大きな問いの答えを示していた。
フォーラム仙台
「アキ監督の作品はまだ一本も観てないんだ」「俺は全部見てる」
あ、私も…思わず話に入りたくなった。
アキの作品で見てきたような人たちだから、知り合いのように感じて。
映画館のある暮らしって本当にいいですよね。
下高井戸シネマ 山口伸子
カウリスマキ監督の映画に対する想いがあふれた「キノ・ライカ」とカルッキラ。
私たちの映画館も廃ビルを活用し、
監督・安藤桃子が高知の方々と作り上げた「キネマM」から始まりました。
映画で地域に、地域から世界へ、今日も明かりを灯します。
キネマミュージアム スタッフ一同
アキ・カウリスマキは、いつだってぼくの人生を支えてくれる映画監督。
その彼が新しく映画館を作るなんて聞いたら、観ないわけにいかないじゃないか。
この映画館は、映画と町、自然と友情を愛する全ての人へのメッセージだ。
日田リベルテ 原茂樹